暖かくなった途端にヤル気スイッチが入り、溜まっていたやることリストをこなしていく変温動物の奏です。
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保育士をしていると避けられないのが保護者との関わり。中々信頼関係を築けなかったりそれどころかトラブルになってしまったり・・・。
そこで今回は、保護者との関係性と連携についてお話していきたいと思います。
それでは、始めましょう。
保育士と保護者の関係
保育士と保護者の関係性は常に平等であると思いますし、平等でなければならないとも思っています。なぜなら、保育士と保護者が協力し合うことで子どもの安心安全な環境を作り健やかな成長を促すことが出来るからです。
上下関係が出来てしまうと健全な保育は途端に難しくなります。
保護者が上だと保育士は保護者のご機嫌を伺ったり気を使ったりして本来した方が良いことやするべきことが出来なくなってしまいます。また特別な配慮をすることにより保育士の負担が大きくなったり他の子どもが不満に感じることもあるでしょう。
一方、保育士が上だと保護者が保育園に対して不信感を抱いたり心を閉ざしたり、要望を言いづらくなるなどストレスを与えかねません。それが子どもに向かって行ってしまったら・・・(*_*)家庭に関する情報も得づらくなるため保育に支障が出てしまうことも。
保育とはどちらかが上、どちらかが下ではなく、同じ目線で子どもを見守り一緒に育んでいく、いわば保育士と保護者の共同育児プロジェクトなのです!
保育士と保護者のコミュニケーション
もし、保育士と保護者の間でトラブルが起きてしまったら一番心を痛めるのは他でもない子どもです。子どもは常に大人を見て観察しています。もちろん自分の親と先生が険悪なムードになってしまえば敏感に感じ取ります。保育士も保護者も子どものことを第一に考えているからこそのトラブルだとは思いますが、だから余計に子どもは「自分のせいでママ(パパ)と先生がけんかしてる・・・」と傷ついてしまいます。
トラブルが起きる原因はいろいろあると思いますが、大元を辿るとコミュニケーション不足ということが多かったりします。
このブログでも何度も書いてきましたが、もともと私はコミュ障気質で人とコミュニケーションを積極的に取るというのが苦手です^^;だからこそ、子どもはもちろん保護者とも積極的に関わろうとする努力は欠かせませんでした。送迎に来た保護者への挨拶はもちろんのこと、担任を持っている持っていないに関わらず何か一言二言すれ違いざまに(笑)声をかけたり、どうしても話すことがない時は子どもに話しかけたりしていました。子どもに声をかけるだけで保護者からしてみたら子どもに気をかけてくれている印象を持つと思いますし、子どもがよほど嫌いな先生でなければ笑顔でお返事をしてくれるので、それだけでも保護者には安心感を持ってもらえると思います。
私が働いていた園では送迎時に保護者と話をするのは良しとされておらず、どうしてもの時は改めて時間を取って下さいと言う事になっていました。でも、実際コミュニケーションって少しだけでも会話をすることで取れると思うんです。保育園には連絡帳というものもありますがやはりリアルなやりとりには勝てないです。そこで生まれたのが上記のような「すれ違いざまに声かける作戦」でした。
あくまでこれは私の場合なのでこの方法が良いよということではありませんし、コミュニケーションの仕方はそれぞれあると思いますが、この常日頃からの関わりというのがとても大事になってきます。そしてこのコミュニケーションを通して信頼関係が生まれていくのです。
信頼関係を築いた先に・・・
健全な保育環境というのは保育士と保護者間の信頼関係の上に成り立ちます。子どもにとっての基礎はやはり家庭です。一人ひとり家庭環境は違いますのでそれぞれの背景を把握しておかなければ適切な保育も難しくなります。
先にも言いましたが、信頼関係を築くと保護者もいろいろと話してくれるようになります。家庭での困ったことやこれからの育児について、更には家での子どもの面白エピソードまで(笑)ここまでくると、子どもの家での様子も分かるようになりますから、お互いの連携が取れるようになります。「園ではこれが出来るようになったので、お家でもしてみて下さい。」「園でこんな様子ですがお家ではどうですか?」保育士なら当たり前の会話だと思いますがこれって多少なりとも信頼関係が築けているからだと思います。
更に言うと、子ども同士のトラブルがあった場合に話が通りやすくなるということも大きな点です。保育士がどんなに気を付けていても子どもの集団生活にはトラブルが付きもの。けがや言い合い、ひどい時は手が出るケンカ。。。大きくなるにつれてトラブルも複雑化してきます。少しのトラブルでも保護者に伝えるとは思いますが、もちろん言い方や言葉選びは重要ですが、ここで信頼関係が成り立っていると保育士の話をよく聞いてくれます。そしてお家でも子どもと話し合ってくれるご家庭もあり、それは保育士にとっては本当にありがたい話です。逆に信頼関係が築けていないと、保育士の言っていることは本当なのか疑念を持たれ子どもが素直に親に話してくれればいいですが、自分に有利になるよう話す子であればそれはもう大変!小さなトラブルが大事になってしまうこともあります。
このように保護者との信頼関係なしには保育は成り立ちません。健全な保育環境を作るためにはまず保護者と協力して子の育ちを見守るという意識も保育士には大事だと思います。
先生と親がにこにこ話しているのを見ると子どもも嬉しくなりますよね♪
難しい保護者と協力し合うには。
とは言え、保護者も忙しい身であるのも現実。きれいごと言ったって話を聞いてくれない保護者はたくさんいるし、協力どころかしつけも丸投げ・・・という人もいるでしょう。ワンオペ育児に疲れ切っているお父さんお母さんもいるかもしれません。
そんな保護者にいくら協力しましょう!子どもの為です!と言ってもそれは押し付けになるので、多分反感を持たれるだけです(^^;
私もかつては「何で協力してくれないのか、自分の子どものことなのに・・・」と思っていた時期もありました。
でも、協力してくれないには理由があると思うのです。忙しかったり、疲れ切っていたり、やり方が分からないけど聞けなかったり、自分のことでいっぱいいっぱいになっていたり・・・
そんな時は保護者に寄り添うことも大切なのかなと思います。子どもがトラブルを頻繁に起こしたり保育士の話を聞かなかったりする時って子どもの内側に何かを抱えていることが原因ってことよくありますよね。原因を取り除いたら驚くほど落ち着くようになったということも。保護者も同じで、協力してくれない理由は何か原因を探り、一緒に考えたり解決方法を見つけてたりして少しずつ改善するのが効果的だと思います。
子どもにとってやはり1番は親ですから、保育士としては子どもに対して親には出来るだけの手と愛情をかけてほしいと思っていますし、その手助けが出来ます。難しい保護者に対しては同僚や上司などと一緒に園全体で援助し、長期戦になっても保護者が心を開き信頼関係を深められるようにしていきたいですね。
最後に。
いかがでしたでしょうか。
今回は保育士と保護者の関係性について伝えてみました。
そんなことは分かっているけど、現実を見ると難しい問題が山積み・・・という状況の方もいらっしゃると思いますし、私としても一昔前よりも対応が難しい保護者の方は増えている印象です。
だとしても、やはり子どものことを一番に考えると保護者の存在抜きには保育は成立しないのもまた事実。正に板挟み・・(;´∀`)
子どもの育ちを促しながら保護者支援も行う保育士は本当に大変だし尊い仕事だと思います。本当に法律レベルで保育士の待遇をきちんと定めて欲しいくらいです。
やりがい搾取ダメ、絶対。
そして、なんだか保護者と上手くいかないなーと思っている方は、まずは少しずつでもいいのでコミュニケーションを取ることから始めてみましょう♪
大丈夫、上手くいきますよ!
それでは、また。
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